- *概要
- [[インストール方法]]で説明した方法は簡単にインストールが行えますが.htaccessを有効にしたりアクセス制御の設定をする必要になります.
- これらができない場合や,公開するコンテンツを極力シンプルにしたい場合のために,
- 必要なファイルやディレクトリのみを公開する方法を説明します.この方法を応用するとひとつのインストールに対して複数のサイトを運用することもできます.
- 以下では説明のため以下のディレクトリ構成を仮定します.
- :ToraToraWikiをインストールするディレクトリ|/var/www/toratorawiki
- :Webサーバーのドキュメントルート|/var/www/html
- :ToraToraWikiを公開するディレクトリ|/var/www/html/wiki
- *手順
- +Webサーバーにログインします.
- +{最新版をダウンロード,解凍します.
- cd /var/www/
wget 'http://www.toratorawiki.net/files/toratorawiki-latest.tar.gz'- wget 'http://toratora.wiki/files/toratorawiki-latest.tar.gz'
- tar xf toratorawiki-latest.tar.gz
- }
- +{ToraToraWikiを公開するディレクトリを準備します.
- cd /var/www/html
- mkdir wiki
- cd wiki
- }
- +{公開する必要のあるファイルをコピーします.XXXXXにはランダムな文字列を入れて下さい.これはインストーラに簡単にアクセスされてしまうのを防ぐためです.
- cp -p /var/www/toratorawiki/index.php ./index-XXXXX.php
- }
- +{resourceディレクトリも公開する必要があります.バージョンアップ等のメンテナンスを考えるとコピーよりシンボリックリンクが望ましいですが,その場合Webサーバーの設定でOptions +FollowSymLinksのようにシンボリックリンク先の参照が許可されている必要があります.
- ln -s /var/www/toratorawiki/resource/ resource
- }
- +{ファイルの所有者を変更します.apache:apacheはWebサーバーのユーザーとグループに置き換えて下さい.
- chown apache:apache -R /var/www/html/wiki/ /var/www/toratorawiki/
- }
- +{index-XXXXX.phpを以下のように編集します.STORAGE_FILE_DIR_PATHにはページの情報やサイトの設定,キャッシュファイルなどを保存するディレクトリ(存在しなくてもOK)を指定して下さい.必ずWebで公開されていないディレクトリにして下さい.
- このディレクトリはphp.iniのopen_basedirの項目で許可されている必要があります.
- require_onceにはToraToraWikiのinstall.incへのパスを指定して下さい.
- (code)
- <?php
- // custom settings here -------
- define('STORAGE_FILE_DIR_PATH', '../../toratorawiki/storage');
-
- // ----------------------------
- require_once('../../toratorawiki/app/install.inc');
- ?>
- }
- +{index-XXXXX.phpに対応するURLにブラウザでアクセスしインストーラを使用してインストールを行います.
- ただし暗号化されていない通信経路を使用している場合(httpsではなくhttpを使用している場合)は
- 管理者のパスワードは一時的なものにして,あとで安全な経路を用いて設定して下さい.
- }
- +{index-XXXXX.phpをindex.phpにリネームします.
- mv index-XXXXX.php index.php
- }
- +{管理者のパスワードを後回しにしている場合はサイトのURLに以下の文字列をつけてアクセスしてください.
- ?option=admin_user_client
- ブラウザのjavascriptによりパスワードのチェックサムが生成されます.これをsshやSFTP等を経由してindex.phpに張り付けて下さい
- }